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大阪府警察本部から来賓を招いて令和6年歳末防犯懇談会を開催

 

 大阪府遊技業協同組合は2024年12月2日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪において令和6年の歳末防犯懇談会を開催。当日は大阪府警察本部より、小林洋一生活安全部長、平山信幸保安課長、林秀行保安課課長補佐が来賓として出席しました。

 あいさつに立った小林生活安全部長は、大遊協による警察行政に対する協力や社会貢献活動に対して謝意を示した後、令和6年の大阪府下の犯罪情勢等を報告。特殊詐欺における被害額の高額化について、ATMによる振込限度額を予め低く設定するなど具体的な対策を紹介したほか、首都圏を中心とした闇バイトによる強盗事件については「不審人物を目撃したら警察に通報してほしい」と述べ、大阪府警察本部による歳末警戒の現状を紹介しました。
 また遊技業界に対する要請としては、「遊技機の不正改造事案の絶無」と「各種ガイドラインに基づいた健全営業の推進」の2点に言及。後者については、社会からのイメージが悪化することがないように、取り組みを推進する必要性を呼びかけました。

 これを受けて平川理事長は、青色防犯パトロール車両の寄贈のほか、関係当局と連携して大阪府下の8警察署管内で特殊詐欺被害撲滅キャンペーンを実施したことを報告し、今後に向けても「犯罪抑止に向けた広報啓発活動により一層の協力をしていきたい」と意欲を示しました。さらに、遊技へののめり込み(依存)対策では、大遊協傘下ホールすべてにおいて自己申告・家族申告プログラムが導入済みであること、安心パチンコ・パチスロアドバイザーに対する講習会の定期的な開催などを報告。各種ガイドラインの適切な運用については、引き続き組合員への指導を徹底することを約束しました。

 懇談会終了後は12月の定例理事会を開催し(理事総数48 名、出席28名・委任16 名による計44名で成立)、新規組合員1店舗の加入を承認したほか、総務委員会、機械対策委員会、青年部会から活動報告が行われました。また事務局連絡では、12月上旬より「大阪IRカジノにおける責任あるギャンブルとギャンブル依存に関する調査報告2023年度」(早野慎吾代表・都留文化大学教授)の報告書を大遊協ホームページ「依存対策コーナー」(https://daiyukyo.or.jp/izon/)に掲載し、正確な情報の周知に取り組んでいることを報告しました。

 その後、大阪府警察本部サイバーセキュリティ対策課の鎌谷輝明警視による「昨今のサイバー空間における犯罪情勢」と題した講演が行われ、SNS型投資詐欺・SNS型ロマンス詐欺についての解説、急増しているフィッシング詐欺、ランサムウェアによる被害の状況などについて説明がありました。特にVPNの脆弱性を狙ったランサムウェアによる被害は、大企業のみならず中小企業でも業種を問わず報告されていると警鐘を鳴らしました。

 なお、防犯懇談会および定例理事会終了後は懇親会が催され、参加者は親睦を深めました。

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