大阪府警察本部生活安全部から来賓を招いて「令和4年歳末防犯懇談会」を開催
大阪府遊技業協同組合は2022年12月6日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテル大阪で令和4年度歳末防犯懇談会を開催。当日は大阪府警察本部生活安全部より奈良澤光昭生活安全部長をはじめ、3名の来賓を招きました。
冒頭、あいさつに立った奈良澤生活安全部長は、大阪府下の犯罪情勢や特殊詐欺(還付金詐欺・キャッシュカード詐欺盗・架空請求詐欺等)の現状と対策などを報告した後、警察活動に対するより一層の理解と犯罪抑止に向けた広報・啓発活動への協力を要請しました。
ぱちんこ業界に対しては、まず遊技機の不正改造について、「遊技機のくぎ曲げを代表とする不正改造事案は無承認変更となり、取り締まりの対象となります。不正改造は極めて悪質な違反行為であり、そもそも顧客に対する背信行為に他なりません」と説明し、さらなる法令遵守の徹底を求めました。
またギャンブル等依存症対策の推進については、「ぱちんこは日本の娯楽文化を代表する産業であり、地域住民の大切な憩いの場でもありますが、他方で射幸性を有するが故にぱちんこへのめり込み、本人やその家族の社会生活に支障を来たすなど負の側面を持ち合わせている」と指摘。その上で、「過度なのめり込みが生じないよう他機関との連携を図りつつ、府民が安心して暮らせるように取り組みを続けていただきたい」と呼び掛けました。
これを受けてあいさつに立った平川理事長は、2023年4月には特殊詐欺防止に寄与するファン感謝デーを実施する予定になっていることを報告。「特殊詐欺の被害者の多くが高齢者であり、パチンコホールの利用者にも高齢者は多くおられます。我々の顧客が被害に遭う可能性があることから他人事とは思えません」と述べ、被害発生抑止に向けた広報活動の強化により、一層の犯罪抑止へ繋げる意志を示しました。
また、ぱちんこ営業における法令遵守に関しては、組合員からくぎ曲げ等の不正行為が発生しないよう、指導の徹底を約束しました。
さらに依存問題については、「遊技産業が日本社会において娯楽産業として存在するためには欠くことのできない社会的責務」との認識を示し、さまざまな取り組みを続けていることを報告。加えて、大阪府議会で立ち上げられたギャンブル等依存対策推進会議に平川理事長が委員として参加することになった経緯等も報告しました。